鶯 |
春は、いつから始まったのだろうか。寒さの名残を感じる日と暖かい日が交差する3月から4月にかけて、時折、幽玄な夜がやってくる。この世と別の世界が交差した時間軸にいるような気にさえなってくる。 ☆ 春一番が吹いたというのに夜半から冷たい雨が降り始めた。こんな日は香藤の温もりが一際恋しいと、岩城は寝室のベッドに腰掛けながら思った。今日もロケに出たまま香藤は戻らない。3日、4日と香藤が傍にいない日が続いてくると、さすがに寂しさが込み上げてくる。 一つ大きな溜息をついた。風呂上がりの体を冷まさないように、岩城が自分のベッドに潜り込もうとした瞬間に、携帯の呼び出し音が鳴った。液晶に《香藤》の文字が流れる。 「あ、岩城さん・・・寝てた?」 香藤は、遠慮がちに岩城の様子を伺いながら静かに喋りはじめた。 「いや、今ベッドに入るとこだった、ちょうど良かったよ」 4日ぶりに聞く香藤の声が岩城の心を和ませる。 「よかったあ! 岩城さんの明日のスケジュールわかんなかったからさ、明日早かったら、きっともう寝てるかもって思って・・・5コールで出なかったら切るつもりだったんだ」 岩城がまだ寝ていなかったことに安堵した香藤は、とたんに弾むような明るい声で矢継ぎ早に喋り出す。 「夕べ現場が押しちゃって電話できなくてさ。今、声聞きたかったから・・・なんか急に・・・」 「そうか。お前、もう今日は終わったのか?」 岩城はふと枕元の目覚まし時計を眺める。時計の長針は12時半をさしていた。 「ううん、まだ終わりそうにないよ。今ね、炎待ち。本栖湖の湖畔で。大きなキャンプファイヤーみたいなのつくってるの・・・きれいに炎がまわるまで、あと20分以上はかかるからって休憩に入ったんだ。だから少しなら電話大丈夫」 「そうか。大変だな・・・」 「やっぱTVドラマって映画と違って撮りが早いね。同じシーンのスケジュールが固めてびっしりで。今日なんか撤収27時予定だよ? やになっちゃうよ。これでNGが続いたら、きっと夜が明けちゃうよ・・・」 香藤の現場は、まだ佳境らしい。 「ははは。映画と同じペースで、1シーンに美術や演技の時間かけられないからな。仕方ないよ。・・・今日寒くなってるから、体調気をつけろよ? こっちは雨・・・いや、雪になってるな・・・」 岩城はベッドから立ち上がって、窓際に立った。先程の冷たい雨が雪に変わっていた。大きな雪の結晶が漆黒の空からしんしんと落ちている。 「本当?こっちは、星が見えてるよ? そんなに寒くないよ。時々雲かかるけど、ほぼ満月でさ、すごく綺麗・・・。今度、湖でキャンプしようよ、二人っきりで」 「そうだな・・・」 「明日は昼前にスタートして移動で夕方から伊豆ロケになるんだ。岩城さんは、明日は?」 「俺は、明日11時に神宮スタジオで撮影だから、結構ゆっくりだよ」 「え? スチール撮影か何か? 何、岩城さん・・・CM撮影なの? どこの?」 「内緒だよ。クライアントとの契約で、出るまで内緒になってるから・・・。家族にも話すなって契約だからな」 「えーってそうなの? なんだー。えーっ? 何、何? ヒントだけでも教えてよ!!」 「バカ、ダメに決まってるじゃないか!! ヒントもダメだ!」 「うっ、知りたいよ〜。岩城さーん!! 俺、気になって仕事になんないよ!!」 受話器から香藤の弾むような声が漏れて、岩城の耳にころころと響き渡ってくすぐったい。 「そんなこと言ったって、教える訳ないだろ?!」 「ちぇっ。なんだ・・・。そういう虐め方するなら、いいよ? 岩城さん。帰ったら俺がいっぱい虐めてあげるから・・・」 今まで明るく賑やかだった香藤の声色に、しっとりとした妖艶さが滲む。 「バカ・・・」 香藤の抑揚に隠された意図を感じた岩城の声にも妖艶さが滲む。 岩城はカーテンを閉めると、自分のベッドに座り直した。 「岩城さん・・・。もう4日会ってないね・・・あ、5日だね。寂しいよ・・・愛してる」 「俺もだ・・・」 「明日は伊豆で撮影終了21時なんだ・・・でも終わったら絶対夜中でも帰るから」 「わかった。でも無理するなよ?」 「うん」 「愛してる、香藤」 岩城が受話器に小さなキス音を送った。 「俺も。愛してるよ、岩城さん」 香藤からのキス音が3回聞こえて来た。香藤の唇がまるで岩城の瞼と頬と唇に落ちてきたような感覚に襲われ、岩城の頬が赤らんでくる。 「撮影終了まで、あと約2時間だな・・・頑張れよ。気を付けて」 「うん。岩城さんも明日は雪残って寒いだろうから、暖かくして出かけてね。おやすみ!」 「おやすみ・・・」 小さな電子音と共に、香藤の声が聴こえなくなると急に部屋が寒々しく感じる。 岩城は自分のベッドから立ち上がると、隣のベッドに潜り込んだ。先程の電話越しの香藤の妖艶な声が忘れられない。今もし香藤がここに居たら、どんなふうに自分を抱くだろうか・・・。 岩城の体温がじんわりと香藤の布団に伝わり、その熱で温められた布団から懐かしい香藤の匂いがたちのぼってきた。目を閉じると、香藤の激しく容赦のない愛撫の一つひとつが瞼に思い浮かぶ。 岩城は布団の中に入れていた右手をゆっくりと布団から出すと、そっと自分の唇を撫でた。 「香藤・・・」 岩城は、掠れた声で愛しい名を囁いた。 唇から首筋へ・・・香藤の唇や指の感触が蘇る。岩城の指がゆっくりと再び布団の中に潜り込んでいく。 パジャマのボタンを外し、なだらかで引きしまった胸の隆起を指の腹で擦っていく。香藤に聞かせたい甘い声が岩城の唇から次々と漏れて、しばらくの間、寝室の冷たい空気を熱くした。 ☆ 本当の鶯の色は灰色がかった緑色をしている。世間で言われる鶯色は、その昔、誰かがメジロと鶯を間違えたという諸説がある。以来、鶯色は本来の色とは別の色として人々に記憶されてしまった。 ☆ チーチー。庭でメジロが力強く鳴いている。 眠りから醒めたとたん、岩城は、ズキンと鈍く重たい頭痛を覚えた。頭は重いが体はいつもより軽く感じる。岩城が目を開けるとインテリアがいつものベットルームから和室に変わっていた。自宅の和室とは違うが見覚えのあるつくりである。 今は、何時なのだろう? 枕元の目覚まし時計が見つからない。腕時計も夕べ外したままだ。 とにかく起きなくては・・・。 岩城は体を起こしてみた。膝に力が入らず、うまく起きられない。仕方なく体を横たえながらずるずると移動し、畳に右肘をついて体を傾けて上体を起こした。 体の左側に違和感が走った。慌てて布団をめくると、左脚が膝上から下の脚がなくなっていた。岩城は、布団をめくりあげたまま、呆然自失となった。 再び、メジロがチーチーと力強く鳴いた。 バタバタと羽音がして飛び立った後に枝が揺れたのか、積もっていた雪が、どさっと落ちる音がした。 これは現実の世界なのか・・・。それとも夕べから続いている夢の世界なのか・・・。 『冬の蝉』の映画が先月クランクアップしたばかりだ。自分はまだ芝居の世界にいるのかもしれない・・・。岩城は努めて咄嗟に《これは夢の世界なのだ》と思おう としていたが、実際には夢なのか現実なのか判らなかった。 映画やドラマは、役者のスケジュール具合やロケの段取りに合わせて同じシーンをまとめて撮影していくことが多い。時間軸的には前後するシーンを同時に撮ることが通常だ。しかし『冬の蝉』は、概ねストーリーの進行通りに撮影が進んだ。シナリオ通りに進行する現場は、役者にとっては役づくりもしやすかったし、芝居にのめり込んでいきやすかった。 だから・・・。だから自分は夢の中で、今、秋月になってしまったんだ、と。岩城は努めてそう思おうとした。クランクアップした今、これは、芝居を見直すきっかけの夢なのだ。誰か、他のキャストが来ればきっとわかる筈・・・。夢か現実かの区別が付かないまま、しばらく畳に少しはみ出したかたちで起き上がっていた。どのくらい時間が経ったのか、感覚がつかめずにいた。 とんとんと廊下を歩く足音がする。だんだんと足音が近付いて来て、入り口の前で止まった。すっーと、襖が開く。果たして誰が来るのか。岩城は息を呑んだ。 洋装の香藤・・・草加が、部屋に入って来た。 「・・・食事持って来たよ・・・」 これは台詞なのか? それとも・・・? 「秋月さん・・・」 声が、出ない・・・。秋月さん・・・と呼ばれるなら、自分は今、岩城ではないらしい。これは『冬の蝉』の時代なのか? 草加の深い溜息が聞こえた。 「置いておくから、後で・・・気が向いたら食べて・・・。ごめん・・・冷えるよね 、でも火を入れてあげる訳にはいかないから・・・」 草加がそっと、厚手の羽織を岩城に掛けた。草加がゆっくりと岩城の背中から腕を回し、静かに肩にもたれて来た。5日ぶりの香藤の温もりに、岩城はほっとする。 このシーンは・・・明治四年の初頭か? 草加に匿われてしばらくしての時だ。 この次の台詞は・・・岩城が思い出そうとすると、ずきんと頭が痛んだ。でも何か言わなくちゃ・・・。 確かこのシーンの台詞は・・・「殺してくれ・・・」のはず・・・。 ようやく思い出した台詞を言おうとした途端、頭に強い衝撃が走った。香藤の腕の中に抱えられたような感覚が僅かに残りながら、岩城はそのまま気を失ってしまった。 ☆ 日本民話に鶯にまつわるこんな話がある。山に迷い込んで綺麗な民家を見つけたので泊めてもらったら、目が覚めると藪の中で鶯がただ鳴いていたというものだ。鶯の鳴き声の美しさを伝えるエピソードである。 ☆ 再び目覚めると、どこからともなく話し声が聞こえて来た。 ここは、どこだ・・・。 屏風絵か絵巻物によく描かれているような雲が、岩城の足下のあたり一面に広がっている。自分がまるで雲の上から下界を覗いているようなアングルだった。 少し乗り出してみると、雲の隙間から、神社か寺の境内の縁側に座っている男二人が見えた。あちらの雲の隙間からは、満開に咲く桜の樹の下で楽しそうに語り合う 男二人がいる。いずれも秋月と草加が、英語の勉強をしている様子だった。 「今日は《最上級》というのを学んできた。たとえば・・・ The Mt. Fuji is the highest Mountain in Japan.」 秋月の語る英語のセンテンスに合わせて、草加が秋月の後を追ってリピートしている。 二人の蜜月の時期である。草加が秋月を庶民の憩いの場所に連れて行った頃の二人だ。茶屋でだんごを食べ、見世物小屋や本屋に行き、しゃぼん玉を買ったあの時・・・。草加にとっては、秋月がお付きの者を引き連れないで無邪気に楽しむ様子が可愛らしくも映り、ちょっとした仕草に清楚な色気を感じ、自分が秋月を好きなのだ、と意識した頃である。 「こうやって秋月さんと居ると、政のこととか血生臭い事件とか忘れて、とても幸せな・・・英語でいうとHappyでしょう?そんなかけがえのない時間に思えるんだ・・・」 時代は幕末の激動へと進もうとしていたが、あの時だけは、二人して穏やかな時の中で新しい時代のあるべき姿や開国について意見を交し合った。 理想郷・・・二人が意見を交わした将来とは、そんなに大それた話ではなかったはずである。秋月と草加が語り合ったあの時代、日本が大きく変わろうとしていた。だから誰もが「自分にとってのこれからの日本の絵図」を自由に描いたはずなのだ。ただそれが体制下をベースにつくるか人道的につくるかで、随分とその様子は変わったのであるが。秋月も草加も自分の周りに居る人たちの幸せを願い、自分を取り巻く環境の窮屈さに憤りを感じていた。幕藩体制は壊れかけていた。攘夷を唱えることよりも、国内における藩という「国」を越えて日本が一つにまとまる必要を願ったのである。 物事に対して刀を抜かずに解決したいと考える・・・そんな草加に惹かれた秋月であり、岩城であったが、時代は秋月と草加の望む「将来のあるべき世界」から遠く離れていくのだ。 ☆ 鶯は、梅の咲く頃の早春に囀り始めることから春告鳥とも呼ばれる。代表的な囀りはホーホケキョで「法法華経」と聞き取れることから「経読鳥」としてありがたがられる。実はこの鳴き声は雌を呼ぶ雄の囀りであるらしい。 ☆ またまた夢なのか、撮影シーンの回顧なのか・・・岩城自身、もう、わからなくなっていた。 積雪に倒れる自分、いや、秋月がいた。秋月が自害した直後のシーンである。秋月の白い着物にうっすらと雪が積りかけた頃、秋月の手紙を握り締めた草加が、秋月の所在を求めて走って来た。秋月の許に駆け寄ると。身体を揺らして大声で名前を叫んだ。 「秋月さん!! 秋月さん!! ああーッ!!」 ああ、なんという泣き顔なのだ・・・。こんなにも、こいつを悲しませていたなんて・・・。 岩城の頬に涙が伝った。 自分のために将来を台無しにするわけにはいかない・・・秋月のためならば、すべてを投げ出す草加だからこそ、秋月は草加に黙って自分の最後を自分で締めくくった 。自分を匿うことで戦犯を匿う草加に及ぶ圧力を止めたかった。 そしてまた秋月自身、自分の不甲斐なさや、情けなさを草加に完全に曝け出すことはできないままだった。惨めな境遇になってしまった自分、それでも草加の傍で生きながらえたい自分、そして、草加に求められたい自分。そんなどうしようもない自分への決別でもあったのだ。 撮影の終盤に差し掛かって、岩城は、ようやく草加の気持ちを理解した。この泣き顔が示すように、草加にとって、果たして秋月が自分に下した結末が本当に草加の将来にとって良かったのかどうか? ラストシーンを撮る少し前、岩城が宮坂に襲われた件でもまた岩城は少なくとも秋月とは違う形で、草加、いや、香藤に対峙した自分を意識した。 香藤に・・・悟られちゃいけない・・・と思うと、自分の胸の苦しみに押しつぶされそうになった。しかしそんな気持ちも全て香藤に話した瞬間から、一人で悩んで苦しんでいた時が嘘のように楽になった。もし、秋月のようにすべて自分の中に秘めたまま、香藤に内緒で解決しようとしたら・・・。もっと苦しんでいた自分がいたはずだ。と岩城は思った。 「草加もさ・・・秋月があんな選択せずに生きててくれればどんなに嬉しかったろうなーって思ってさ・・・秋月さんだって草加の為って思ったんだろうけど・・・そう考えたら全然、草加の為でも何でもないんだよね」 撮影が終わった日、香藤が語ったこの言葉に、岩城は決断したのだった、すべてを開け放とうと。宮坂に襲われたこと、不可抗力によって怪我をさせてしまい脅されていること、それによって、自分が一度だけでも身体を許そうとしたこと。もし、秋月が、草加と共に苦しみを分かちあっていたら・・・。自分の不甲斐なさや、惨めさを草加にぶつけていたら、もっと違った運命になっていたのではないか。いや同じように自害したとしても、きっと草加を苦悩させることはもっと軽減できたかもしれない・・・。 自分のために刀を振って、味方の兵を切り棄ててまで自分を助けてしまった草加を、もうこれ以上苦しめたくないと思った秋月の決断が、草加を執拗に悩ませ、死に追いやってしまったのだ。 秋月の亡骸にすがりついて泣きわめく草加を見つめながら、岩城は、この後のシーンで、どうか草加が自害することがないようにと、ひたすら願っていた。 香藤とともに生きると決めた以上、香藤も自分も苦しまない道を、堂々と選んでいきたい。 岩城は夢か現かわからない不思議な時空の中で、香藤のぬくもりが恋しくて仕方がなかった。 ☆ 鶯の初音がケキョケキョケキョと、響き渡った。鳴き始めは、なかなかホーホケキョと鶯らしい声で鳴けない。雌鳥を探すように何度か鳴くとようやく慣れたのか、しばらくして、ホーホケキョと安定した美しい声を辺りに響かせた。 ☆ 幽玄な夜が明けようとしていた。夜明け前、漆黒の風景が徐々に青い色に包まれていく。町全体が徐々に色を取り戻しはじめていた。一番鶏が鳴いた。空が黒い色から青い色に変わり、あっという間に空全体が白んできた。 岩城は香藤のベッドで朝を迎えた。 昨夜は不思議な夢ばかりで何度もうなされていたはずなのに、何故か目覚めは清々しく気持ちが良かった。ああ、やはり夢で良かった、と思う反面、この夢を見ることにとても意味深いものを感じていた。 今日は『冬の蝉』の宣材撮影である。連休の数日間だけ渋谷や銀座、新宿の交差点にある大型スクリーンビジョンと移動トラックに映し出されるプロモーション映像の撮影だ。この放映のためのポスターもつくることになっており、ビデオとスチールの両方で撮影を行う予定である。 ビデオのコンテでは、映画の名シーンの素材を繋いだものに、本日撮る予定の岩城の口上をオープニングとエンディングに入れて仕上げる内容だった。『冬の蝉』は、あらゆるメディアで宣伝されることになっているが、この広告だけは何の前触れもなくサプライズで行う企画である。スクリーンに写し出される時間を告知するポスターも、放映真際にスクリーンビジョンの最寄り駅周辺に貼り出すのである。香藤も映画の宣伝のためにいろいろなメディアに駆り出される予定だが、この広告だけは岩城扮する秋月景一郎からのメッセージで企画されていた。マネージャーの清水が昨夜の電話で、今日の衣装は五つ紋の色紋付と袴だと岩城に伝えていた。 「さすが『冬蝉』の衣装さんですね。岩城さんに似合う上品な色無地を京都で染めあげて下さって。淡い少しくすんだ緑の色紋付ですけど上品な色合いで・・・。岩城さん、きっととてもお似合いになりますよ」 撮影前の打ち合わせで出来上がったばかりの色紋付を見た清水が、当日、私も楽しみです、と電話口で朗らかに語っていた。 『冬の蝉』は特別な作品である。岩城自身にとってももちろんそうだが、香藤にとっては芸能界での再起を賭ける作品であり、苦難と葛藤の中で役作りに励んだ作品である。 この作品を立派に旅立たせるための最後の仕事を真摯に演じるために、岩城は大きく深呼吸をすると、玄関に降り立った。 ホーホケキョ。ホーホケキョ。 空気を割るような澄んだ鶯の鳴き声が2度響き渡った。 (了) 平成十七年四月 ゆにこ 春抱き同盟 春企画 万歳! |
時空を行き来してしまうかのような岩城さんの不思議な体験・・・
そこは現代なのかそれとも・・・
不思議な展開の中で岩城さんの想いが強く伝わってきますv
それに何より岩城さんのひとり○(きゃんv)
ご馳走様でしたv
ゆにこさん、ありがとうございますv