誕生日石



「誕生日おめでとう」
微笑んでお祝いのキスをしてくれた。
もう最高に幸せな俺。
「ありがとう岩城さん」
そう言うと岩城さんの背中に腕をまわす。
本当に大切な人が腕の中にいる、これ以上の幸せって無いと思う。
「香藤、プレゼントだ」
そういうと岩城は小さめの青い箱を取り出した。
「ありがとう!なんだろう?開けて良い?」
「あぁ」
お許しをもらってリボンをほどく。
出てきたのは青いアクセサリーのケース。
「アクセ?」
「あぁ・・・開けてみろ」
促されてケースを開ける。
すると出てきたのは真珠のペンダントと片耳だけのピアス。
でも普通の丸い真珠ではなく、変わった形のとても綺麗な真珠。
「すごく綺麗・・・」
「バロックパールと言うんだ」
「バロックパール?」
「あぁ・・・お前の誕生日石だよ」
「誕生日石?誕生石じゃなくて?」
誕生日石、初めて聞く言葉俺は首をかしげる。
「誕生石は月で決まっている守護石だろう」
「うん」
「同じ様にそれぞれの『日』にも決まった守護石があるんだ。それがお前の場合このバロックパールなんだ」
「へぇ〜」
そう説明するとケースからペンダントを取り出し、香藤へつけてやる。
「似合う?」
嬉しそうな笑顔を浮かべて分かりきった答えを聞いてくる。
「あぁ・・・似合うよ」
「ありがとう岩城さん、大好き」
また抱きしめて、今度は香藤からお礼のキスを送る。
「守護石ってことはお守りみたいな物ってことだよね」
「まぁな・・・」
「嬉しい!真珠って岩城さんのイメージぴったりだって思ってたけど、それが俺の誕生日石ってことはもう運命だね」
はしゃぎながら強く抱きしめる。
「そうかもな・・・」

『このバロックパールがどうか香藤を守ってくれますように・・・』
密かに心の中でそう願いながら、今ある幸せな温もりに浸る岩城だった・・・


END

2006/07/13 水樹


以前掲載させて頂いた水樹さんの作品
「バロックパール」の続編になるそうですv
そちらと併せて読んでみてくださいね(^o^)
もっともっとふたりのラブラブ度がもっとアップしますよv
はあ・・・甘いふたりは良いなあv

水樹さん、素敵な作品ありがとうございます