ゴクッ ゴクッ ゴクッ

「・・・っっは・・・っ・・・。さすがに不味いな・・・やっぱり・・・」
そう言って岩城さんは少し乱暴にコップをテーブルに置いた。
「何飲んでたの?」
「青汁だ。いくらウェイトコントロールしてるっていったって身体壊しちゃ元も子もないからな。栄養士の人に頼んで作ってもらったんだが・・・」
どうやら相当不味いらしい。
「顔青いよ、大丈夫?何か変なもん入ってんじゃない?」
「大丈夫だ。それよりお前も飲んでみるか?」
そういって底に僅かに残ったコップを差し出された。試しにクンクンと匂いを嗅いでみるとなんともいえない臭いがした。それに妙な緑色をしているし、やけにどろどろしている。うう、岩城さんよくこんなの飲んだよなぁ。
「・・・・遠慮しときます」
僅かに後ずさりつつそう答えると、
「ま、その方が賢明だな」
と笑われてしまった。
むう・・・。

「ん、岩城さん。ここ、口の端に青汁ついてる」
そう言って親指で拭ってあげていると、俺の脳内でピコーンピコーン♪とあることが閃いた。

「ねぇ、岩城さん。この青汁よりもっと身体にいいものがあるんだけど」
「・・・・不味くないか・・・?」
岩城さんが不安そうに聞いてきた。
「大丈夫!!!とりあえず俺は好きだな〜〜」
「なんだ?どんなものなんだ?」
「それはね〜〜」
えへへへ、と笑いながら、俺は自分の身体のある部分を指差した。
「俺のここから出る青臭いし・・・・・・・・・はぐっ!!!」
全部言い終わる前に岩城さんの鉄拳が飛んできた。
「ううう、嘘じゃないよ〜〜。現に俺は岩城さんのを飲んだ翌朝はぴっちぴちのつやつ・・・がはぁっ!!!」

 

その後しばらく俺は岩城さんに口をきいてもらえなかった。
うう、嘘じゃないのにぃ〜〜〜〜

End.

2004・8・18 海田およぐ




香藤くん・・・・・・・ナイス(泣笑)!
そのおバカさがあなたよね、そうよねv
好きよvvv
岩城さんの鉄拳ももはや快感だと・・・・♪
およぐさん楽しいお話ありがとうございます〜
情景が浮かびそうなテンポの良いお話ですv