*** Love is a psychological disorder  ***



全ての始まりは、およそ130〜150億年前と言われるビックバン。
それは、全くの無の状態から、時間、空間、重力、エネルギーとを生み出した大爆発。
アインシュタインの一般相対性原理だとか、ハッブルの宇宙膨張の法則とか、解説要りますか!?
おそらく要らないと思いますので、お知りになりたい方は科学サイトへGO〜!!(笑)
宇宙誕生、銀河系誕生、太陽系、地球、そして、数多の進化を繰り返し、人類誕生へと導く大爆発がビックバン!な、訳ですが。
我らが愛する岩城さんと香藤も、言うなれば、人体のビックバン、岩城父、香藤父の大爆発から、大量に弾き出されたONE OF 量子群。
原子核と電子の結合が・・・って、うるさいっての。
乙女らしく(誰がや!?)お星様の群れの、各々輝ける1つ☆なふたりをご想像頂いてvv

はてさて。
今日も今日とて、岩城・香藤邸の寝室では、岩城さんと香藤のインフレーションに、人体の小宇宙ビックバンは、大発生しておりました。
こちらは何も生み出さないモノではございますが、生み出そうが、生み出すまいが、出すモノ出さないといかんともし難いのが、男の原理。
どっちがどっちでも、なかなか出させて貰えない攻め攻め〜ってのも、そりゃまたゾクゾク激萌えで、特にリバでそんなのあったら、こちとらもうたまんな・・・って、自主規制(笑)

熱い夜は更け、絶倫香藤に散々可愛がられちゃった岩城さん。
艶めく色めくお肌には、無数の煌めく星星がキラキラキラリンと光っております。
麗しい方は、何に塗れていても、麗しく、例えるならば、銀河系!?(やーんv)
岩城さんと香藤の分身ともいえるお星様その他で潤い、濡れに濡れておられます。
そんな猥褻、エッチぃ岩城さんを見つめて、また堪らん止まらん香藤もいるわけですから、岩城さんのお体は休まる筈もなく。
休まらなくても、おやつれることもなく、いつもキラキラ、ぷるんぷるん。
次の日が揃ってオフだったりしようものなら、二人のビックバンはエンドレス。
楽しい夜はまた続く・・・と。

それはそれで、まあ、いつものこと。
香藤が激しいのも、岩城さんが拒み切れないのも、まあ日常と言えば日常な訳で。
拒み切れないどころか、岩城さんだって、その気になったら、どっちもどっちのエンドレス。
もういいから、イクとこまでイケやー、って、ほらほら、王子、この二人にも突っ込んで!?(笑)

しかし、余りにヤり過・・・え?ん、こほん、もといお疲れが過ぎたのでしょうか?
その日はちといつもと違っていた岩城さんなのです。
なぜなら、あんなに燃えて、そりゃあもう!!!
香藤の背中にしがみ付くは、爪食い込ませるわと、大濡れ、濡れ捲ったその夜を境に、ピタリ。
頑として、「させて」くれなくなってしまったのです。
連日仕事で会えない日々が続くなら、それはそれで仕方ない。
仕事は仕事と、切なさ噛み締め、我慢のしようもある香藤。
しかし、遠く離れたLAの日々も、長期過密スケジュールのすれ違いの日々でも、テレフォンSEXくらいは付き合ってくれた、優しい優しい岩城さん。
香藤にベタ惚れ、香藤の言いなり、おいおい、しっかりしてくれよー!って、大甘、甘ちゃんの岩城さんなのに!?です。

ところが、ところが、どうしたことか、その溺愛耽溺の可愛い可愛い俺の香藤が、どんなに求めても強請っても甘えても、頑として、NO!
宥めても賺しても脅しても(脅しちゃ、ダメ!・笑)、イヤだ、ダメだ、仕事だ!(白々しい!・笑)と、のらりくらりと逃げてしまうのです。
こんなことは、トルゥ以降、今だかつてありません。

香藤への愛が冷めたのか?(冷めない、冷めない!)
香藤のエッチに飽きたのか!?(飽きない、飽きない!)
春抱き史上、あってはならない倦怠期か!?(ある訳ないっちゅーの!)

まあまあ、そんなことが得てしてあろうはずもなく。
相変わらず、年下のハニー香藤が愛しくて愛しくて。
仕事がなければ、日がな1日膝枕で、香藤の髪を弄っていたいような岩城さんです。
顔を見れば、優しく微笑み、声を聞けば、その仕事ぶり、香藤の体を気遣う。
常時励まし、労いを欠かさず、『稼ぐ』『尽くす』『優しい』と、パーフェクトな旦那様であり、出来過ぎの奥方様です。
(あぅー、香藤、アンタ、幸せ過ぎよ!?(爆))

おはよう、お帰り、お休み・・・と、軽〜くチュvのキスまでは、OK。
”キスまで ”は、OKなのです、岩城さん。
ところが、そこから先に進もうと、香藤がアクション起こし掛けると、するりと察知。
ソツなく、難なく、かわしてしまうのです。
長年の付き合いですから、香藤が岩城さんをコますの朝飯前と同様に、岩城さんにも香藤の行動パターンは読まれてます。

「・・・なんなんだよぉ・・・いったい!?」

ヘタに普段が変わらないだけに、香藤もほとほと困ってしまいました。
ずっとプリプリシカトでもされているのなら、何か怒るようなコトでもしたのかとか、自分に触られたくない事情でもあるのかとか、身に覚えがないとは言えない香藤です。
よしんば、無理させ過ぎて、大事な体に傷でも付けてしまったか!?とドキドキドキ・・・。
しかし、いくらなんでも、その傷の治らない日数でもありません。

「おかしい・・・。絶対おかしい!!」

しかし、いくら聞いても、詰め寄っても、ダメな時はダメなのです。
うるるんホントに辛そうに、『聞かないでくれ・・・』と視線で訴えられ、ぎゅっと唇噛み締め、俯かれてしまうと、ごめんと退散するしかない香藤です。
しつこい男は嫌われます。
香藤も少しはオトナになったはず。

しかし・・・。

「岩城さ〜〜〜ん;;もう、勘弁してよ〜〜〜;;俺、も、限界だってば〜〜;;」

させてくれなくなって、数ヶ月。
とうとう我慢も限界!岩城さんが傍にいるだけで、もうびんびん!
ふわりと香るお花の体臭嗅ぐだけで、鼻血が出そう。
いっぱいいっぱいの香藤です。
もう岩城さんが、泣こうが喚こうが怒ろうが、路上だろうが、撮影現場だろうが、すぐさま押し倒し、着てるもの引き裂いてでも襲い掛かりそうな按配です。

野獣で、結構!
ケダモノ、上等!
いえいえ、なんなら土下座でも、仰せのままに致します。
赦して下さい、岩城さん。
助けて下さい、岩城さん。
させて下さい、岩城さ〜〜〜ん!!!

パジャマでベッドに腰掛ける、岩城さんの膝に縋りつき、

「いったい、どうしちゃったのさ!?何があったの!?」
「・・・・・・・」
「どんなに言い難いコトでも、ナニがあったとしても、俺、ちゃんと受け止めるから!絶対絶対、大丈夫だから!お願いだから、ホントのコト言って!?」

こんな生殺しは堪えられないと、誠心誠意、訴えました。

「SEX自体がヤなの?それとも、俺に抱かれんのが、ヤなの??俺はどっちでもいいんだから、抱かれるのがヤなら、せめて、俺のコト抱いて!?」
「・・・・・・・」
「・・・その方が、もっと、ヤ?」
「・・・・・・・」
「岩城さんてばぁっ!!!」

ゆっさゆっさと岩城さんを押しながら、どんどんどんどん涙目に、うるうるべそべそしていく香藤を見つめて、最早これまでと、天を仰ぐ岩城さん。
もう逃げられないと悟ったようです。

「・・・そ、そうじゃ・・・ないんだ・・・。香藤・・・、そうじゃない・・ ・っ」

それこそ、ホントに言い難そうに、すんごくすんごくお辛そうな岩城さんです。

「だから、なんで!?その理由聞いてんじゃんか〜〜〜!?」

ここで引き下がったら、また生き地獄。
香藤、今夜ばかりは怯みません。
なんとしてでも、岩城さんの重い口を開かせないと、岩城さんの足もあそこも開けない。
またセックスレスライフ続行です。
もしくは、これもあってはならない、おしどり夫婦にドメスティックバイオレンスの危機が〜〜〜!!(って、ないない!笑)

「・・・死なれたく・・・ないんだ・・・っ、お前に・・・」

辛そうに、苦しそうに、やっと開いた岩城さんの口から搾り出されたセリフは、異様に深刻でした。

「ええ〜!?岩城さんとエッチすると、なんで、俺が死ぬの?」
「どんなお前も、俺にはもう殺せない!!殺せるわけ、ないだろ!?」
「・・・は!?」
「1匹でもイヤだ!1匹でも!お前が、お前が干からびてくのなんか、見たくないんだっっっ!」
「・・・匹・・・って、ちょっと・・・?」

サイレントキラーの12回も、ウイッチドクターのすっぽん香藤も、多分きっと上回っただろうと思われる、数ヶ月前のあの夜。
自分と香藤のお星様まみれの岩城さん。
べとついた体が気持ち悪くても、お風呂まで歩くのは勿論、起き上がる気力もありません。
隣の香藤はすっきりしたのか、ヨダレ垂らして、超満足気。
ぐーぐーぐー、すぴすぴすぴぴ・・・と、可愛い寝息を立てております。
それを横目にうとうとうと・・・と、上掛けを引き寄せつつ、岩城さん。
疲労困憊、眠りにオチ掛けた・・・その時です。

『 岩城さ〜〜〜ん 』

・・・ひっ!

岩城さんは、余りの体の消耗に、恐ろしい光景を見てしまっていたのです。

『 ・・・ヤダよぉぉぉぉ〜〜離れたくないよ〜〜っっ! 』

岩城さんのお腹の上で輝く星星。
いえ、ぶっちゃけ粘つく何億のミクロの♪香藤が、断末魔の悲鳴を上げていました。
一瞬、恐怖の余り、声も出ない、岩城さん。

『 俺は死ぬまで岩城さんの肌にくっ付いているんだ!シーツの染みになりたくな〜〜い! 』
『 イヤだイヤだ!!テイッシュで拭かれてポイ捨て、ヤダ〜〜 』
『 お風呂でザーザー、下水にバイバイ、ヤダヤダ〜〜〜 』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・;;

世の中の、どんな、どんなマトモな夫婦より、深い深い愛と絆で結ばれているのが、岩城さんと香藤です。
とはいえ、岩城さんと香藤の♪は、どんなに交わってもこの世で人の形にはなれません。
岩城さんだって、自分はイヤでも、香藤が産めるものなら・・・と夢見たこともあるでしょう。
しかし、それは叶わぬ夢。
それでも、叶わぬ夢のモトのモト、ちっちゃいちっちゃいちーーーっちゃい、無数の♪香藤が、岩城さんに縋って、ぷるぷる泣いているのです。

『 岩城さ〜ん(>_<) 』
『 岩城さ〜〜ん(>_<) 』
『 岩城さ〜〜〜ん(>_<) 』

それ見て、困った岩城さん。

ど・・・どうすればいいんだ!?
早く・・・た、助けなきゃ・・・!
ラ・・・ラップか!?保存は、冷蔵か!?
冷やしていいのか、温めるのか!?
空気に触れたら、もうダメなんだろ!?
3秒ルールは通じるもんか!?
あ、あ、あ、あ、ああ、香藤ぉぉぉ〜〜〜っ!!!


「・・・・・・・・・」
「俺は・・・お前を助けられなかった・・・」
「・・・・・・・・・」
「俺がもたもたジタバタオロオロしている間に・・・、ちっちゃなお前の軍団は見る見る干からびて・・・」
「・・・・・・・・・」
「カピカピになったお前を、俺は結局、無慈悲にも、非道にも、風呂で、風呂で流してしまったんだ・・・っ!」
「・・・・・・・・・」
「・・・すまん・・・っ!」

岩城さんの告白に、香藤は口を半開きにして固まっておりました。
当然でしょう・・・、岩城さんは壊れていたのです。

「ちょ・・・、ちょっと待ってよ・・・?それじゃ、何?お、俺の・・・干からびさしたくないから、俺とエッチ出来ないでいた・・・ってコト!?」
「仕方ないだろ!?・・・イヤなんだ!どんなでも、どんなお前でも、お前が死ぬのを見るのは、イヤなんだ!」
「俺なんか、毎日1人で虚しくヌいてたよ!!?意味ないじゃん!見ないで済めば、平気なわけ!?岩城さんに触れなくて、今は俺本体が干からびて、死にそうなのに、そいつらが大事で、俺は死んでもいいってのーーー!?」

おいおい、香藤;・・・アンタ;;

「・・・そ、それは・・・」
「俺と、そいつらといったいどっちが大事なの!?岩城さんが愛してるのって、俺本体じゃないの〜っ!?」

香藤が嫉妬してるのは、そりゃ紛れもなく、己の排泄ぶ・・・;;

「そんなの泣こうが喚こうが、干からびたっていいんだよ!!岩城さんとエッチ出来れば、俺が毎日だって新しいそいつら作って、岩城さんに会わせてあげられるよ!?イキがいい奴、いくらでも・・・ってゆーか、作ろうよ!?作らせてよ!?会いたいんでしょ!?」
「・・・か・・・香藤・・・っ」
「風呂だろうと、トイレだろうと、どこに流して、ポイ捨てしたって、毎日生まれ変わって、再生するそいつらに、岩城さんが未練なんか残さなくていいんだってば!」
「・・・うっ」
「そんな話聞いたら、俺だって、大量のちっちゃい岩城さんに会いたい!今すぐ、今すぐ会いたいよー!!!」
「・・・そ、そうなのか・・・;」

どこまでいってもこの夫婦はお似合いでした。
壊れる時もどこまでも・・・。

宇宙の神秘は、ふたりの神秘。
いつもの如く、香藤の口に踊らされ、すっかり罪悪感と恐怖に打ち勝った岩城さん。
迷いが吹っ切れ、久しぶりにエンドレスナイトの始まりです。
激しく濃厚な愛のインフレーションは、当然超スペシャルなビックバンを呼び、壊れたままの岩城さん、自分の体の銀河を見つめ、うっすら微笑み、思うのでした。

「よかった・・・また、会えたな・・・?・・・香藤v」



おわりv
にゃにゃ  2006/05/01



・・・く・・狂ってる。壊れてるのは私でした・・・。
いつも企画の品位を1人で下げて、ごめんなさい;;<(_ _)>ぺこ 



なんて神秘的な(笑)お話でしょう・・・・v
踊る香藤君がたまりません!(^.^)
♪香藤がチャチャチャ♪が頭を巡ります(笑)止まりませんv
限りない萌えの世界に連れて行かれそうです〜〜vvvv

にゃにゃさん、とっても面白くて素敵なお話、ありがとうございますv